ドラムブレーキドラムブレーキはディスクブレーキと異なり、エンジン吸気負圧や油圧による倍力装置などに頼らずとも構造上 自己倍力作用(後述)を持ち、強い制動力を発揮する。この利点を生かし、大型のトラック・バスの主ブレーキとして採用されている。(最近ではEBS、リターダ等の普及で少しずつではあるがディスクブレーキの採用も見られる)また、コスト面で見るとディスクブレーキに対し低コストで製造できるうえ、ディスクブレーキよりも小型・軽量にできるため乗用車では後輪用ブレーキとして多く採用されている。4輪ディスクブレーキの車種の中には、後輪側に駐車ブレーキ専用の小型機械式ドラムブレーキをディスクブレーキとは別に装備することがあり、これはドラム イン ディスク式と呼ばれる。
乾燥路面での制動性能に優れる反面、短所としてブレーキ内部に水分が入った場合の回復の遅さや、放熱性が悪くディスクブレーキよりもさらに熱ダレが激しいなどの点がある(普通乗用車、特に軽自動車レベルではそれほど問題にならない)。放熱性に関しては、ドラムをアルミ製にしたり、放熱フィンを設ける(アルフィン式ドラム)などでの対策である程度は改善できる。ドラムとシューのクリアランス(隙間)を一定に保つ、自動隙間調整機構がついていない車種の場合、シューの磨耗により隙間が大きくなると、シューの食い込み量が大きくなるため、初期制動力の立ち上がりが急激となり、素早い操作が難しくなる。このような症状に対し、「カックンブレーキ」という俗語がある。液圧式の場合、本格的な制動の前に、ブレーキペダルを極浅く、1〜2回踏み込む(ダフる)ことで、それぞれの車輪のブレーキシューの隙間のばらつきを無くすことができ、「片効き」や、「カックン」を防ぐことができる。
排気量550cc時代の軽自動車には総輪ドラムブレーキ車はよく見られたが、その後の排気量の拡大・車両重量の増加、安全性の向上に伴い、前輪のみディスクブレーキ化されていった。
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